今から、70年程前。南房総・館山、西岬海岸に、
2,600坪もの広大な松林に囲まれた1軒の瀟洒な別邸がありました。
その別邸の主は、元内閣総理大臣・鳩山一郎氏。
氏はこの海辺の静かな自然環境をこよなく愛していたと言います。
その後、氏は別邸跡地を地元館山市に寄贈。県内初の国民宿舎が
この地に開設されました。以来、大規模な改築工事を経て、約40年間、
国民宿舎「鳩山荘」として親しまれてきました。
経営の赤字化に伴い閉鎖されましたが、平成12年に民営化。
全館リニューアルが行なわれ「鳩山荘松庵」として、生まれかわりました。
経営を引き継いだ現当主は、当地で古くから旅館業を営み、
当時鳩山一郎氏より、別邸の管理を任されていた鈴木健三郎の孫にあたり、
氏が愛した自然環境を守り伝えることを使命としております。
鳩山家の別邸があった頃から今なお残る古井戸。松庵の歴史的な遺産として保存されています。
館山市が鳩山一郎氏からこの土地を譲り受けた際に寄贈した銅像です。鳩山家ゆかりの地の証として今も庭園内に残っています。
静かな海辺と松林。ちょっと散歩するだけでなんだか癒される松庵自慢の庭園。
海岸にせり出すように設計された開放的なテラス。赤いソファが印象的でゆっくりとした時間を過ごすことができます。
お客様をお迎えするロビーラウンジ。海と松のコントラストが美しい空間です。
豪壮な船主の屋敷をイメージした松庵のメインダイニング。房総の地酒と海の幸をご堪能いただけます。